2020.7.9 世界ボディペインティング大会「World Body Painting Festival」オンライン大会に参加しました。
この大会は毎年7月にオーストリアで開催されている世界でも最大クラスの歴史あるボディペインティングの大会です。
大会は1週間ぐらいの間ずっと開催されていてボディペイントといっても色々なカテゴリーに分かれていて毎日連日カテゴリーごとにコンテストが行なわれています。
コンテストのほかにもボディペイントに関するお店が出展していたり色々なテーマのワークショップも開催されています。
世界中からボディペイントのアーティストやボディペイングのファン達が集まってお祭りの様な1週間となっているようです。
僕はまだこの大会に参加した事は無くていつかは出てみたいなと思っていました。
ここ4年間毎年、韓国で行なわれているボディペイント世界大会には出場していたのですが、アジアではなくてヨーロッパとなると移動時間、言葉の壁、モデルの調達、資金など問題が沢山あるので躊躇していたのですが、毎年韓国の大会でご一緒しているボディペイント仲間から「今年はヨーロッパに一緒に行こうよ」とのお誘いをいただいたので今年こそは勇気を出してボディペインティングの本場オーストリアに挑戦しに行こうかと思っていました!
が、
世の中が突然のコロナウィルスの蔓延によってオーストリアに行く事が難しくなってしまったのと、今年は大会自体が開催されないとの情報が入って来たのでとつぜん今年の「World Body Painting Festival」に出場する事が出来なくなってしまったのです、、、「なんてこった、、、」、
さらに毎年出場している韓国の大会も開催中止と、悪い情報が立て続けに入って着ました。
今年はボディペイングの大会は無理かなぁと思っていたところに「World Body Painting Festivall」がオンラインによって大会を開催するとの情報が入って来ました。
なので、初めての「World Body Painting Festival」への出場はオンラインでの参加となりました。
まぁ、本当は現地に行ってみたかったけど無理してヨーロッパに行くよりも日本に居るままで出場できる!
しかも、いつも自分が作業している作業場で行なっても良いとの事なのでプラス思考にとらえてチャレンジしてみようと思ったのは良いのですが、とっても大きな問題があったのです。
なんと、なんと、オンラインの大会が開催されると知ったのは大会の約10日前だったのです(泣)
さぁ大変、、、通常のボディペインティングの大会に出場するのにはだいたい2~3ヶ月ぐらい前から色々な準備を開始しなくてはなりません。
大切なのはデザイン、そしてそのデザインのペイントを時間以内に仕上げる事が出来る様に実際にモデルさんに練習をします、韓国の大会に出るときもいつも3回はモデルさんと練習していました。
ボディペイント大会に出るには身体へのペイントだけではなくてヘッドピースという髪飾りも作らなくてはなりません。モデルさんが履く靴もペイントデザインに合った物を用意しなくてはなりません。
「はたして10日間で準備できるのかなぁ」と不安な気持ちでいっぱいです、、(泣)
大会では色々なカテゴリーがあるので僕も詳しくはわからないのですが、たしか「ブラシ・スポンジ カテゴリー」「特殊メイク カテゴリー」「フェイスペイント カテゴリー」「エアーブラシ カテゴリー」などがあったかと思いますがもちろん僕が出場するのは「エアーブラシカテゴリー」です!
「エアーブラシ カテゴリー」はエアーブラシのみを使って自分1人でモデルさんの全身ペイントを8時間で行ないます。
いつも韓国の大会ではアシスタントと2人でチームを組んでペイントしていきます。
いつもはアシスタントに色々助けてもらいながらの作業だったのですが、今回は何から何まで全部1人でやらなくてはなりません、、、、
じつは全身のボディペイントを1人でやるのは初めてなのです、、、。
それと、今回の最大の問題はモデルさんに練習する時間がないのでぶっつけ本番になってしまう事です。
通常、ボディペイントのデザインはモデルさんの身体の大きさに合わせて決めていくのです。
例えば色々なデザインをぎっちり詰め込むように考えていてもモデルさんの身体が小さかった場合には入り切らなくなってしまいます。
逆にモデルさんが大きいのにデザインが少なかったり小さすぎてしまった場合には隙間が沢山出来てしまって寂しい感じになってしまいます。
それなので大会前には実際にモデルさんにペイントしてみてデザイン各部の大きさなどを調整しておくのです。
今回そういった調整も出来ないので一か八か僕の勘でデザインの大きさを決める事になってしまいました。
ボディペイントの大会では毎回テーマがあるのですが今回のテーマは「サイケデリックサーカス」だそうです。
さあ、どんなサーカスにするのか考えなくてはなりません、それに合わせて髪飾りも作らなければなりません。
大会までの10日間、本当に本当に怒涛の日々となりました。
大会の当日の開始直前まで準備していましたが、なんとかなんとかギリギリで準備を終えることが出来ました。
あとは開始の合図を待つだけです。
開始と共に全世界の各地でボディペイントアーテイストたちがそれぞれ作業を開始するのです。
(各地で時差があるので実際に作業している時間にもタイムラグがあります)
今回は全てのカテゴリー合わせて約60カ国、約600名のアーティストが参加しているようです。
けっこういますよね、そのうちエアーブラシ部門は何人いるのかな?
そんなことを考えているとドキドキ緊張が高まってきます。
練習は出来なかったけど、こういう時はふだん今まで培ってきたものが出るのだと思います。
あとは何も考えず自分を信じてやるだけです。
さあ、いよいよスタートです!
開始のアラームと共に不思議と気持ちが落ち着いてきました。
ここから1人で8時間の戦い、モデルさんと一緒に頑張ります!
↓真ん中が今回の作品、両サイドのマネキンは過去に韓国の大会に出場したときに練習したマネキンです。
今回の作品表面からの画像。1人で8時間で仕上げる事が出来ました。サーカスの団長、ライオン、子供達、それぞれが小さすぎてしまいました。
本当はもっと目いっぱい大きく入れたかったのですが事前にモデルさんのサイズを計る事が出来なかったので大きすぎて入りきれなかったらマズイので安全策で小さめに準備していてのですが、案の定小さかっ
たです、、、
今回、その部分に関しては本当に失敗しました、、、(泣)
サーカスのステージ照明などは上手く表現出来たのではないかな?と思っています。
が、
やっぱりそれぞれが全部小さすぎてしまいましたね、、、(泣)
ピエロっぽいポーズをとってみました!
ルールによると、途中1時間ごとにモデルさんの前面と背面の写真を時計も一緒に写りこむようにして作業工程を記しておかなければなりません。
最後の完成写真と一緒に作業工程に不正が無いように1時間ごとの進み具合の画像も送らなくてはならないのです。
髪飾りのデザインもいろいろ考えた末にピエロっぽい帽子をモチーフにすることにしました。ただ帽子そのままでは面白くないので上に地球を乗っけてみました。
地球は時間が無かったのでビーチボールをペイントして作りましたが所々シワが入っていて良くないですね、、本当はもっと丁寧にキレイに作りたかったなぁ、、、
帽子自体はサンペルかという素材で作っていて、球体も発泡スチロール製で、この帽子これだけ大きいのにメッチャ軽いんです!
持ったら軽くて絶対にビックリしますよ!!
靴はネットでピエロシューズを購入したのですが、ボディペイントの場合、モデルさんの身長が高ければ高いほど見栄えがしますので20センチのハイヒールを分解してピエロシューズに合体させてみました!
先っちょのボールも目立つようにもっと大きくしてみました!!
大会の結果はエアーブラシ部門32人中、13位でした。
悔しい~~~~~~~~~~(泣)
でも、しょうがないよね、
10日前から準備始めたのに逆にその期間でよく出来た!と思うことにしよう、、、
上位の作品なんて圧倒的でしたから、、、、レベルが全然ちがう、、、、、これは負けてもしょうがない。
なんでも上位の人たちは3ヶ月ぐらい前からせっせと準備をしていたらしい。
それに比べて10日前から準備なんて舐めているよね、、、、。
それに今回初めて自分1人で全身へのボディペイントをやってみて8時間あれば1人でも充分仕上げる事が出来ると言う事が解りました。
これはとっても良い経験になったと思う。自信が付いた!
世界のボディペイントのトッププロ達がエントリーしている中で13位なら良しとしておこうと思います。
だって僕はボディペイント専門の人じゃないからね~~~(笑)
とにかく今回は良い経験が出来ました!
次回はきっともっと良い結果になると思う自信も出来ました!
絶対いつかは優勝してやる!
次回来年も頑張るぞ~~~!!(^^)
最後まで読んで下さってありがとうございましたm(==)m
今度また時間があるときに世界のトッププロたちの作品も紹介してみようと思っていますので楽しみにしていて下さいね!!